福岡に行くと、たくさんの美味しいものに巡り合えますよね。
鶏皮、もつ鍋、明太子、博多うどん・・・
私は真っ先に頭に浮かぶのが、細麺の博多とんこつラーメンです。
駅の周りや天神、長浜、どこに行っても名店と言われるお店があります。
夕方になるとあちこちで屋台もオープンしますよね。
最近ではトッピングもいろいろとありますが、私はネギ、チャーシュー、きくらげに替え玉一つ、麺は固めが好きです。
このあたりは好みですが、麺はバリカタとか粉落としなんていうのが通だという方も多いですよね。
でも実際に福岡で地元の方の注文を聞いていると「麺やわらかめで」とか「麺普通で」と言う方も結構いますので、噂ばかりに左右されず、自分の好みで美味しくいただきましょう。
そんな博多とんこつラーメンのちょっとした裏話を覚えて、旅行中に一緒にラーメンを食べる人にちょっとうんちく自慢しちゃいましょう^^
博多とんこつラーメンの麺はどうしてあんなに細いの?
博多とんこつラーメンと言えば、細麺で、麺の量は一般的なラーメンに比べ少々少な目、足りなければ替え玉もらうというのが普通のスタイルですよね。
実は昔からこうだったわけではありません。
博多とんこつの細麺・替え玉の発祥は長浜と言われています。
長浜は昔から鮮魚市場がさかえ、そこで働く人たちはとても忙しく食事の時間もせわしなかったそうです。
そんな人たちがラーメンを食べに来ると、とにかく早く出さないといけない、そういう事情から茹であがりが早くなるように、どんどん麺が細くなっていったわけです。
麺を細くすることで、茹であがり時間は早くなったのですが、あまりにも細麺のため、食べている間に伸びてしまう。
それを補うために考えられたのが「替え玉」と言うシステムでした。
細麺で早く茹で上げて、忙しい人たちを待たせないように。
そして伸びないように、1回あたりの麺の量を少し減らし、足りない分は替え玉を注文してもらえば、いつでもアツアツで伸びていない麺を、短時間で提供できる。
忙しく働く人たちに、短時間で美味しいものを提供したい、そんな想いが、博多とんこつラーメンの極細面で替え玉というシステムを生んだわけです。