防衛相は2017年3月6日の午前7時34分頃、北朝鮮西岸の東倉里(トンチャンリ)付近から、4発の弾道ミサイルが、東方向に向けて、同時に発射されたと発表した。

発射されたミサイルはそれぞれおよそ1000キロ飛び、日本海に落下したが、そのうち3発はEEZ(日本の排他的経済水域)に落下したと推定されています。


安倍首相は参議院予算委員会質疑に先立ち、午前9時前にこの事実についてコメントをしたが、その後通常の予算委員会質疑を開催。
予算委員会質疑の中で民進党福山哲郎議員が北朝鮮のミサイルが発射され事をうけ、NSC(国家安全保障会議)を開催するのか確認をしたところ、12時から開催すると回答があった、「安全保障上それでよいのか?開催をお昼休みまで待って良いのか、それで良ければ質疑を続けますが」と言う質問にたいして 安倍首相はシドロモドロ、予算委員会質疑はその後一時休会となり、急遽NSC開催という事になった。

 

さてここで今更聞けない豆知識 NSC(国家安全保障会議)はなんとなく文字を読めばお分かりだと思います。

ではEEZ(排他的経済水域)って何?日本の国外?国内? EEZ(排他的経済水域)は Exclusive Economic Zone の頭文字をとったものです。

排他的経済水域とは何が出来るところかと言えば、生物、日生物の探査、開発、保存、管理なので主権的権利や人工島設備及び構築物の設置と利用の管轄権など、排他的経済水域を持つ国が色々な権利を有する海域の事です。
ざっくり簡略的に言えば、その海域で漁をしたり、石油や資源を掘削したりしていいよと言うような海域です。
範囲はその国の領海の外側に向かい、領海の基線から測って200海里までの距離と規定されています。

(1海里は1.852Kmなので200海里はおよそ370Kmとなります)
さてここで「領海」と言う言葉がでてきましたが、「領海」と排他的経済水域の違いは?

領海は基線から12海里(約22.2Km)までの海域を言います。

領海は、国土と同じく、領海を管轄する国の主権が及ぶため、法律を定めることが出来、武装した船が許可なく立ち入ってはいけないなどの法律を定めることが可能です。

 

それに対して排他的経済水域では友好的で無害か挑発的な戦闘行為であるかなど、目的を問わず、水面や水面下での通過及び航行に対して規制や禁止をすることが出来ません。

これでEEZ(排他的経済水域)と領海については簡単なイメージが出来ると思います。

今回のミサイルは排他的経済水域に落下したわけですから、日本の漁業権などはある海域で、もしも落下地点に漁をしている船がいたら大変なことになっていたわけです。